サプリメントについて

健康志向が高まるにつれて、サプリメントを摂ることで体の調子を整えるようとする方が増えています。しかし、これといった不調もないのに、なんとなく薬のようなものを飲むことに抵抗のある方も多いようです。そもそも、サプリメントは何かと言われると、きちんと答えられる人はそう多くはないかもしれません。

私たちが普段飲むお薬とは何が違うのでしょうか?ここでは、サプリメントの知識を深めていきましょう。

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サプリメントの役割とは?

サプリメントは、正式には「ダイエタリー・サプリメント」といいます。錠剤タイプのものが多く、見た目からよく勘違いされますが、薬ではなく「食品」に分類されます。正式名称を聞いたところであまりピンとこないかもしれませんが、この言葉には、「不足する栄養素を補う」という意味があります。つまり、サプリメントは普段食べている食事の中で、足りないものを補ってあげるという役割があるのです。

ですから、本当にバランスのとれた食事を毎日とることができている人は、本当はサプリメントはいらないのですが、忙しい現代人にとっては、それがなかなか難しいことなのです。最近はダイエットを目的としたサプリメントもありますが、サプリメントは本来、普段の食事の中で、どうしても足りないものを栄養補給してあげるために飲む、という摂取の仕方が正しいのです。

サプリメントと薬の違い

よく、サプリメントとビタミン剤というものが混同されるのですが、ビタミン剤はサプリメントと違い、薬に分類されます。では、薬とサプリメントの何が違うかというと、薬は薬事法という法律に基づく、厚生労働省の検査をくぐりぬけたものに限られ、効果や効能を言うことができます。しかし、効果がある反面、副作用を引き起こす可能性もあるので、医師の処方箋や、薬局などでないと手に入れることができません。

それに比べて、サプリメントは比較的手軽に手に入れることができます。コンビニでも手軽に購入できます。今まではさも薬であるかのような錠剤のイメージが強かったですが、最近では「食べるサプリ」などといって、ガムやウエハースといった、お菓子の形状になったようなものもあります。

サプリメントは効果がある?

サプリメントはいわゆる健康食品といわれるものに分類されるのですが、この健康食品という言葉に、法的な定義はありません。

「特定保健用食品」「栄養機能食品」などといわれる「保健機能食品」は厚生労働省の認可を受けていて、公的に成分の働きや安全性が認められているものですが、そうでないものを健康食品と呼ぶことに、法的な制限はないのです。

サプリメントは栄養補助食品、健康補助食品などと表記されていることが多いので、さも体に良さそうですが、その効果はさまざまで、中には全く効果がないものもあるかもしれません。ですから、健康食品などと表記されているだけで満足せず、それぞれのサプリメントに含まれる成分などをしっかり見極める必要があるのです。

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